一生大切にできるうたと「出会う」

NPO法人むくの木

 

長い人生のなかで、人は乳幼児期に出会ったうたや慣れ親しんだうたに還ることがあると言われています。

それは自分が子育てを始めたとき、孫が出来た時、そして人生の締めくくりの時。

うたをたっぷりと聞いて育った子どもは、子育て・孫育ての時には、自分の原体験としてお母さんから聞いていた子守歌や一緒に歌ったうたを歌って子育てをします。

子育ての中でうたを歌う時に、きっとそのうたを歌いながら歌と共に自分が聞いていた時と同じように歌と共に愛情をいっぱい込めて子どもにおくってあげるでしょう。

良い歌には音程や歌詞だけではなく、歌う者の感情を伝える力があります。だから、うたはCDや動画で聞くのではなく、心を込めて歌いかけることがとても大切と考え、むくの木では生の演奏と生の声で子ども達に歌を伝えることを大切にしています。

また、人が長い人生を歩んでいき、締めくくりの時期に差し掛かった時、人は必ず幼少期の歌や音楽に還るといわれています。

良い歌は人の心を伝え、人の心を癒し、励ましてくれます。そのためにむくの木ではプロの声楽家と共に、子ども達が一生大事に出来るうたを選び抜き、子どもに「歌わせる」のではなく大人がレッスンを受けて、子ども達の前で真剣にうたい、伝えます。

日常の中でも大人が楽しく真剣に歌い、そのうたが子ども達の心に響いたとき、はじめて子ども達が歌いだします。

そのため子どもに歌を教え込むことはせず、子ども達が自ら歌いだす時を待ちます。時間はかかりますが、そのようにして初めてうたは子どものものになります。

 

 

※園で歌っている曲目一部紹介

林光 オペラ「森は生きている」より「二月」、「一瞬のいまを」他

丸山亜季 「あんぱるぬゆんた組曲」、「春がきたよ」他