法人の保育方針と保育目標

NPO法人むくの木

私たちむくの木は以下の保育方針・保育目標を定めております。

保育方針

◇自然と親しみ、楽しい生活の中で作る強いこころと強いからだ

私たち、NPO法人むくの木の園は熊谷乳児園、つめくさ保育園共に住宅街の真ん中にあり、決して自然環境が整っている地域ではありません。そんな都会の中でも子ども達にはできる限り自然との触れ合いを大切にしていきたいと考えております。自然との触れ合いには癒し効果を求めるだけではありません。紅葉や満開の花、雪遊びに虫取り等楽しむ事で日本の豊かな四季の移り変わりを感じ、水・土・泥を使ってダイナミックで意欲的に遊びこむことで強い体ができるのです。

 

むくの木の園には固定遊具がありません。あるのは赤土の園庭と砂場と築山です。子ども達は園庭に裸足で飛び出し築山を登りスコップで穴を掘り水を流しトンネルや川を作ったり築山の土を削って泥団子を作り、創造的に遊びこみます。裸足で築山を上り下りする事で子どもの土踏まずを作り、しっかりとした歩行の支えとなり、水運びや土堀りで日常生活で使わない筋肉を刺激し、より強くしなやかな体を作ります。

熊谷乳児園は多摩川の土手、つめくさ保育園には大師公園等四季を感じられる広場があります。子ども達は目的をもって意欲的に散歩する事で体力も付き、より強い体を作る事ができます。

ここで大切な事は、すべての体づくりの原動力が「意欲」であることです。子ども自身にとって体が強くなる事は育ちの目的とはなりません。山を作るためにスコップを使い、築山のてっぺんから水を流すために水の入ったバケツを運び、広場で鬼ごっこをする為に遠くまで頑張る、といった意欲を持った行動で体が強くなります。

 

◇子ども達に本当の体験、本当の文化を伝える

子ども達にとっての文化とは、日本の四季の移り変わりを感じ、季節ごとの行事を楽しみ、行事食を楽しみ、日本古来の民族舞踊を楽しむ事や、絵本やうた、物語を楽しみこむ事です。

元来日本において季節の行事や民族舞踊は収穫に感謝をしたり豊漁を祈るなど生活に根付き、淡々とした暮らしを送る人々の心を豊かにしてくれるものでした。それらを保育に取り入れる事で、意欲的に保育園生活を送る子ども達の心はより豊かになります。絵本やうたも子どもたちの心を豊かにする大切な文化です。子ども達は絵本の世界に入り込み、歌の主人公になりきって歌を楽しみ、物語の主人公になってごっこ遊びにのめりこむ、そんな毎日が子どもたちの生活をより豊かにしてくれます。

子ども文化は「伝承」にも大きな意味があると考えます。むくの木では歌や民族舞踊は行事のためだけにあるものではなく、日々の中で楽しむものです。子ども達に教え込むのではなく、大人が楽しく歌い踊る事でその楽しさが子ども達に伝わって真似を始めます。そして何度も一緒に踊る中で自然と覚えていきます。

◇子ども達の自主性を重んじ、自立心を養う

◇大人は専門性を高め、黒子として子ども達の輝く毎日を援助する

 

保育目標

◇それぞれの発達に応じた自立心のある子ども

◇喜怒哀楽を真っすぐ表現できる子ども

◇しなやかでたくましい身体を持つ子ども

◇仲間とともに暮らす喜びを知り、仲間を大切にする心を持つ子ども